U様邸 上棟~断熱工事
2015/11/20
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続いて壁の断熱工事。こいつがメインのエアサイクルの断熱材。断熱材にカットしてある溝から空気が回ります。 少し話がそれますが、今の住宅というものは「高気密・高断熱」が当たり前になってきています。ただ高断熱はわかりますが、高気密というのはどうなんでしょう。気密を高めるという意味はいろいろありますが、私が考える高気密というのは決して高断熱イコールではないということ。また、使用する断熱材と構造材によって変わるものではないかと思います。構造材が鉄骨や鉄筋コンクリートではなく木造の場合、木は環境によって長持ちも腐ったりもします。木の一番の大敵といえば湿気、それは当然結露や土間からの湿気によりますが、窓周りの結露対策はあるけれども、壁の内部の結露はなかなか対策が進んでいないのではないでしょうか?気密を高める、高気密にするということは、断熱をしっかり充填し、隙間をうめる(かなりざっくり言ってマス)ことですが、このエアサイクルは壁の中を空気が通り、壁の中の結露も防いでくれます。 エアサイクルホームシステムは壁の中を風が通るので高気密なのかといえば高気密ではないでしょう。しかし高断熱ではあります。住宅の仕様が温熱等級4が義務付けになる時代がきますが、高気密が義務化ではありません。といえども高断熱イコール高気密という図式はあながち間違いでもなく、それは気密を取らなければ効率の良い高断熱が確保できないからです。
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高気密にすることによって、冷暖房の効率を良くする。といったことなのでしょうが、家の中が不圧になりすぎてドアが開きにくいということも聞いたことがあります。また換気もそう。今や24時間換気ですが、その背景には高気密・高断熱仕様になってきたので換気を強化されました。(シックハウスの原因のカビやダニ、二酸化炭素の濃度の中和が高気密により排出しにくいから)その換気方法も機械による換気によるもので、窓を実際にあけ、自然の風を通すといったことが本来のあるべきものではないでしょうか?(いろいろ高気密で調べると、基本的に窓を開けない計画とありました・・)また自然エネルギーといえば太陽光のイメージが強いかもしれませんが、本当の自然エネルギーは機械設備に頼らないことだと思います。自然の風や空気の対流を利用したこのエアサイクルの工法って、本当に人も家も健康で快適に暮らせる工法なんだと思います。
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