まずは壁から。前回解体工事で外壁を取り払いましたが、柱～柱の間にある土壁は撤去してない状態。なぜ取らないのかと言えば、エアサイクルの断熱は外張り断熱だからです。また少なからず土壁は耐力壁にもなっていますし、撤去しないことで解体費用も安く上がります。施工に必要なところは新しくする、必要じゃないところは残す。こういったところが建築費、工期の短縮にも繋がります。

今回の住宅は下屋あり、棟の違う部分あり、庇ありで非常に大変ですが、ありがたいことに屋根は切り妻。これが入母屋や寄棟ならもっと大変でしたね！

問題なのは屋根断熱。いつもならタルキの間に断熱を入れ込むのですが今回は屋根は触りません。屋根の劣化は無かった為です。で、どうするか。そこでタルキ下から断熱を張り上げていくことにします。

こんな感じ。写真を見るとわかりますが、ワッカのようなものでとめてます。これが専用部材のリングで、ものすごく簡単に留まりますがさすがですね～しっかり留まっております。施工もそれほど難しくもなかったですね～

母屋と断熱の継ぎ目は後に吹き付け断熱で処理する予定。

まず断熱が収まるように下地で枠組み。

サイドも断熱を収め、下場に換気オープナーを取り付けて完成！今回は地棟と呼ばれる丸太下で箱を作りましたが、新築ではないのでこれ！といった正解はないんですね。色々知恵を出し、何度も検証しながら施工しました。棟換気は屋根を触らないので、妻側の壁で換気する方法になっております。妻の換気はベンドキャップで常時換気で、開閉はこの断熱ボックスの下場で切り替えるといった工法になりました。まあなんだか文面ではわかりにくいですが、ここまでの断熱改修工事もなかなか無いのではないでしょうか？もし興味がございましたらＨＰ問い合わせより御連絡下さいね。今なら現場で断熱の仕様が見れますよ～！