新年あけましておめでとうございます。
2017/01/12
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日記の題名は「時事」ですが、仕事の報告。こちらはH様邸のリノベーション工事の続きです。ここからは和室の造作内容です。ちなみに和室と言ってますがはて?そういや和室ってどんな定義なんでしょうか?畳がありゃ和室?なんかこう言った説明が簡単、かつわかりやすいんでしょうが、実際には木造を基調に、畳、紙障子、襖、床の間などの伝統的な手法が用いられている部屋の総称の意味なんです。住宅では洋室に対比して用いられています。ちなみに「洋室」とは「住宅における椅子式を基本した意匠を施した部屋」とあります。また他の説明の意味合いとしては日本風の部屋で日本間。洋室に対する部屋ともあります。ちなみに「日本間」とは「伝統的な日本風家屋の様式に基づいてつくられた部屋。ふつう、壁は塗壁(ぬりかべ)、床は畳あるいは板敷で、建具は障子・襖(ふすま)を入れ、椅子を用いず、床の上に座る。和室。洋間に対する部屋の意味だそうな。なんだか日本人の感覚としてはなんとなくわかりますが、時代の流れで家に和室自体が無かったり、ほぼ洋間での構成になっていたりと、和室という存在がどんどん変化してきてますよね。まあここでは収まりきらないくらい書くことがあるんでまた別の機会にでも。 こちらのお宅は伝統たる本物の和室を備えた住宅なので、昔ながらの工法で施工していきます。
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通常の洋間と違い、柱に施工したり、材料を削って合わせたりと3倍以上の手間がかかります。ここまで手間をかけたから立派!っていうのもあるんですが和室を全肯定しない理由の一番に「寒いから」というのがあります。そうなんです。寒いんですよね。和室は。壁は土壁だし、隙間風もあるし、縁側はほぼサッシだし。(昔は木製建具)そういった問題も今回施工したリノベーションでのエアサイクルは非常に良いと断言できます。充填断熱(壁の中に入れる断熱)は当然和室の土壁(真壁工法)には使えませんし、吹き付け断熱も同様。(和室はほぼ化粧材なんで)土壁を取らず外から断熱材を張り、なおかつ風も通る、こうした利点から気に入った和室も大きな制約なく施工が可能になっております。よく改修で和室から洋間というのがありますが、その大きな理由は寒いからじゃないでしょうか?和室が本当は好きな人もなくなく変更してる方も居られると思います。一度弊社で御相談されてからでも遅くはありませんよ~!
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さて冒頭にもある掛け軸の写真。床の間の必需?アイテムですがここらで豆知識を。この掛け軸、いろんな種類がありますが山水画が結構メジャーではないでしょうか?山水画とは山岳樹木岩石河川などの添景を再構成した創造された景色、いわゆる滝やら川の流れが書かれていますが、種類がありすぎて選べない!というのがあります。これってクロスの柄も同じですよね。もうちょっと種類絞ってもらえません?メーカーさん。同じようなものいっぱいあるやん!全然決まりませんわ!・・はい、普段の鬱憤を晴らしたところで掛け軸を選ぶポイント。これは川の流れ方向にあります。正面から見てだいたい床の間は光のあたる方向(サッシ側)にあるのが通常(掛け軸が良く見えるように)なんですが、川の流れが外側(外壁側)ではなく室内側に流れているのを選ぶようにしましょう。写真でも右と左の掛け軸ですね。はい。理由は川の流れを外にするとお金が流れ出ていくというみたいです。(諸説あり)幅や長さは床の間の大きさによるか、何幅掛け軸を掛けるかによるんでそこは迷いませんね。ちなみに呼び方は1幅(イップク)と呼びますが、これは掛け軸を掛けた状態での呼び方。巻いた状態では1軸(イチジク)と呼ぶので注意しましょう。
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