徒然草~過去と現在の変化
2017/06/12
-
先日の話し。JBNという協会に弊社は加盟しております。JBNとは日本クマネットワークではございません。(検索してみたらあったので)全国工務店協会(japan builders networkの略)のことでいろんな情報やら、研修やら行われておるんですね。そこの総会兼研修に参加してまいりました。健康と快適性を守る今求められる住まいとは。という演題のもと目からウロコ状態の話しが満載でした。冒頭よろしく、住宅の快適さにまさにビンゴ。そうだったのか!と池上氏のお話のように喰い気味で聞いてましたが、まずは写真の1コマ。よく隙間風が多い土壁の家、通称「夏風が通り、冬風が通る家」は冬寒いので体が鍛えられる、なんてのを耳にすることがあります。「子供は風の子」なんて一度は聞いたことありますよね。私の実家も古い家なので、ともかく寒い!しかし強くなる、風邪引かなくなる!なんてしょっちゅう聞かされてました。サブミリナル効果のように「そんなものか、ふ~ん」て思ってましたが、私もそこそこおっさんになり、やはり寒いもんは寒い!と。また建て替えや新築をお考えになられているお客様の一番の希望が「寒いのはいや」なんですね。ダントツに。家は寒いけどこんなもん、と言う刷り込みがこの1コマの説明に全てを物語っております。
-
さて題名に「徒然草」と書きましたが、この中身の一説。「家のつくりやうは夏をむねとすべし~~」とあります。要は家を作るのであれば夏を考えて造りなさいよ。ということなんですね。・・はて?じゃあやっぱ寒いのは我慢しろ!といったことなんでしょうか。しかし、このお偉い方の言ったのも約660年も前の話。今の時代そんなわけにはいきません。エネルギー駄々漏れ住宅と化す恐れがございます。う~む。健康法師、じゃなかった兼好法師の仰ったことが今では通用しないってことか!まあされとてこのように時代も環境も変化するってなかなか読めないですよね。話しは逸れますが、2020年に一般の住宅がZEH仕様に義務化される予定なので、昔ながらの建築、木軸在来工法(要は大工さんが刻んで、土壁つけての家)が建てれなくなる、(断熱が弱いため)今や工場で家作ってたり(量産できる)なんやらで昔の伝統文化がなくなる、といった不満や心配を耳にしますが、よくよく考えると住宅の仕様も必然と時代背景によって変化していくのは当然ですし、その昔ながらの家もたかだか何十年ですよ。高床式住居から少しずつ変化して今があるわけです。
-
さて話しを戻し、次。住宅内部での死亡事例は交通事故死よりも多い!って過去日記にも書いたことがありますが、住宅の死亡の一番は何なんでしょう?調べてみると、1位 溺死 2位 窒息 3位 転倒・転落 4位 火災 となっているみたいです。あれ?お気づきかもしれませんが、これからの季節に良く起こるアレ、そう熱中症での死亡割合が入っていないんですね。そうなんです。搬送される方は多いのですが、死ぬまでは至ってないんですよ。でもこれだけマスメディアで「熱中症注意」とか「熱中症で搬送○○人」と言われるとなんだか熱中症のイメージだけが先行して、熱中症は怖い、暑さは怖いな~なんてイメージが沸いていたのかもしれません。 で、住宅の死亡例の1位の溺死なんですが、これはなにも酔っ払って風呂で亡くなるといったことではなさそうです。そうなんです。これは急激な温度変化、要はリビング暖かい→風呂行く→脱衣、浴室寒い→急激な血圧変化→風呂入る→急激な血圧変化→意識失う→溺死 という構図だそうです。ということはこの1コマのように家は冬を旨をすべしというのにも納得。
-
で、トドメがこれ。グラフを見ていただくと断然冬場に事故が多いのです。2004年のデータですが講師いわく今とそこまで変化が無いとのこと。ここまでデータが揃ってるのであれば否定どころか、冬メインの住宅を建てる必要性、断熱性能を高めるのが大事ってのは一目瞭然です。さらにもっと言うと快適は健康ではない。ということ。わかりやすく言うとタバコを吸っている人は吸ったときは快適かもしれませんが、健康ではない。ということです。日本人は長生きって世界的に実証してますが、長生きにも色々あります。皆さん願うのは健康でかつ長生き!これなんですが日本の長寿命は寝たきりも含んでいます。この不健康年数は日本では約13年と世界でTOP!声高々に「日本は長寿命の国!」なんて自慢できませんよ。
-
今現在バカ売れしてるかどうかは健康がキーワードになっているようです。食品が一番わかりやすいんじゃないでしょうか?トクホがあるかないかによっても売り上げが変わるそうですし、そこらじゅうで健康に対する意識が高まっています。ほら、サプリ何ぞそこらじゅうで見かけますもんね。じゃあ家はどうか?食品は毎日のことだし、すぐにでも替えられますが住宅はそうは行きません。健康で快適に過ごす為にはやはり断熱。しかもウチの扱ってるエアサイクルはむさくるしい梅雨時期にも、夏の猛暑も一枚ジャケットを脱ぐ感覚で風が躯体を通り抜けます。こればっかりは建てていただくしか体験できません(笑)健康で長生き、これが誰しもの理想ですが、衣食住の全てが当てはまらないといけませんね。PS文面が多いと結構疲れます。やはり施工事例で載せるほうが楽だなぁ~。次回はそうしよう。
まずは、
お気軽にご相談ください!