さてこちらのお宅。まずは外観。詳細はというと、築年数は37年。土地は約270坪（！？）建物は65坪の大きなお宅。引渡し直前までお住まいでした。ここが大きなポイントその1ですね。なぜ大きなポイントなのか？それは後で御説明します。ライフラインはガス。屋根は瓦、外壁は板金の上に昔流行った「ぱっとサイデリア」が施工してありました。さてさて一番気になるところのお値段ですが、土地・建物込みで1250万円！評価額自体調べてみるとほぼほぼ土地のお値段のようですね。だいたい分譲地の区画は平均50坪～ですんでその約5.5倍はあります。家の中を見てみますと、とても綺麗！そうなんです。大きなポイントといった意味はここにあります。家ってものは住んでなんぼ。空き家になった途端劣化が激しくなるのを皆さん見たことがあるでしょう。人が住まないとあっという間に劣化します。なぜか？もちろん手入れがなくなるのもありますが、やはり一番の理由は風が通らないから。ある事例では建ててすぐ転勤になり、3ヶ月に一度窓を開けに帰ってたそうですが湿気で畳がカビていた・・なんてことも聞きました。やはり通風は大事ですね。人が動くだけでも風が動きますし。その点直前までお住まいになられていたので湿気臭いとかは感じられません。

こちらはダイニング・キッチン。作り付けの収納棚があったりで最近では当たり前のように施工してますが当時にしてはやりますな。

こちらは分電盤。う～む回路が少なく今の住宅事情には合わないですね・・今回のプランとして、総工事費600万での希望。工事の内容としてまとめると、まず現況の家の間取りですが、1FがLDK合わせて20畳。その他に脱衣室・浴室・トイレ、和室が8畳と6畳と2間、もちろん和室に押入れ・床の間・仏間そして書院もあります。後8畳のお部屋。そして2階。12畳、8畳、6畳の3部屋。これが現状。改修の希望内容としてはまず1FのLDKの改修、キッチンの新設、トイレの新設、脱衣室の新設、8畳の部屋を改修、2階は3部屋とも間取り変更せずに内装の変更、あとはライフラインをガスから電気へ。和室関係は畳のみ変更。そうそう、お風呂はというと4年ほど前にリフォーム済みのようなのでそのまま使用することにします。

リビングの壁も天井も落とします。外壁面に関してもやはり無断熱か・・30年以上も前の建築はどこも断熱はほぼほぼ入ってないですね。（経験上）それはなぜか？昔は建築基準法もゆるく、また断熱を重要視することも無かったんですね。しかし現在は違います。気温も昔と比べ高いですし。当然建築の耐震金物もスジカイもすくなっ！またほとんど釘だけで留まってる状態。

リビングの床は現状カーペットが敷いてありました。そのカーペットをめくり床下地のコンパネをめくるときっちり断熱材は入っていましたね。なかなか築年数が30年以上経っている物件では、床断熱は見たことありませんがこちらは在り。しかし壁には断熱材は無し。もしかしたら床はリフォームされたのかもしれません。床下地のコンパネもしっかりしてまだまだ使えそうでしたが、今度はフローリング。床高さが変わってくるのでもったいないですが全て取り払います。今回はここまで。この工事が中古物件をお考えの方に少しでも参考になればいいですけど。頑張ります！