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2019/07/04
前回の続き、和風門扉の完成までです。
建て方!の前に、今回は仕上がった部材を組み立てる前に塗装します。組みあがってからでも塗装できますが、それはそれで大変です。周りの養生とかね。でも一番困るのは実は野地板。こういった無垢材はいくら乾燥材を使用していてもやはり多少は伸縮します。この野地板の相シャクリの部分が完成してから塗ると、しばらくして隙間が多くなり塗装していない部分の見えることがあるんですよね。まあ仕上がる前に塗る工程は、塗った面を一度乾燥ささないと触れないのが難点ですが。
ヨロイ張りの部材も塗り塗り。
部材の準備も完了♪さて組み立てに入ります。
見たとおり柱が建っているだけなので不安定な感じがしますが、前回の柱受け金具のおかげでしっかりとしております。プラス控えの柱もあるので問題無しですね。ただこれは四足門?六足門?なんでしょうか?変形四足門とでも言うのでしょうか?勉強不足でごめんなさい・・調べてもいまいちはっきりとした答えが出ず。まあ建築でこれが正解というのは無いのでこれはこれで良しとしましょう。
屋根に使う瓦は和型一文字。瓦の種類もたくさんありますね~。もっと凝ると数奇屋風に、軒先は銅板横葺きで収めたりもします。
袖壁には先ほどのヨロイ張りをはめ込むの図。片面のヨロイ張りや、柱だけ、またまた壁仕上げと色々やり方はありますが、今回は両面でのヨロイ張りの施工。ヨロイ張り上は漆喰仕上げとなります。
壁塗る前の図。形になってきましたね。
壁も仕上がりました。あと冠木の鼻先には銅板化粧包み、樋も付けております。そうそう、こういった和風門には通常樋は付けないことが多いですね。雨水排水の問題や見た目重視のところが大きいからです。でも樋が付いていても別段おかしくはありません。しかもこの樋も銅メッキのお高いやつ。施工した直後は銅がギラギラですが、しばらくすると錆びていい感じになります。味が出てくる、経年劣化を楽しめるというやつですか。
扉も当然オーダー。格子引き違い戸です。隣のドアはくぐり戸と呼びます。通常門の建具は風がもろに当たるので風が抜けるように格子にします。
くぐり戸はこんな感じ。引き違い戸は来客用、くぐり戸は家の方用になっており、引き違い戸とくぐり戸の高さは同じでもいいんですが、バランスも考えくぐり戸は引き違い戸よりも低く製作しております。
これで完成。う~ん、かっこいい!雰囲気あるぅ~!ただこういった門ってなかなか施工させていただくことは少ないですね~。住宅も含め、周りのバランスも重要ですし。洋風の家にこういった門は似合いませんし、逆も然り。しかも結構な金額もかかります汗。それでも是非やりたい!って方、是非是非御連絡お待ちしております!
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