エアサイクルの断熱は完成してしまうと内部構造は見れないので、施主様のご好意で構造見学会を実施しました。これは１２月でしたのでかなり外は寒かったのを覚えています。しか～し！まだ内装が完成していないにも関わらずほんのり暖かかったのを覚えていますね。この時から完成が楽しみでした。

エアサイクルホームシステムは春～秋の時期は、写真の棟換気と、妻側の換気ボックスが空いている状態です。空気が暖まれば上昇する、といった性質を利用し、これによって壁体内結露の防止や各部屋のヒートショックを防ぐ役割があります。寒くなる季節、冬の間は換気ボックスを閉めて部屋内部の温まった空気が流出するのを防ぎます。

ちなみに空気はどこから入るのか？それは基礎の換気オープナーです。これはサーモスタッドが内蔵しており、外気温１７度で開閉しますのでメンテナンスは不要です。（１０年保証）当然基礎も断熱しております。

まずは１の熱気の体感。夏場、旅行や買い物で窓を閉め切って外出され帰ってきた時、「むわっ」とした熱気を感じられた方も少なくないかもしれません。それが今年の猛暑にも関わらず、あまり感じられなかったとのこと！昔は帰るやいなやすぐさま窓を開け換気を行う行為が「まあ窓開けて空気でも入れ替えようか」ぐらいの感じであったそうです。小屋裏の熱気が放出されているからこそですね。 次に２のエアコンの使用頻度について。１FのLDKは和室２間続きでかなり広いのですが、ほとんどLDKのみのエアコンを使用されただけのこと。（ちなみに和室4.5畳✕２＋LDK15畳、和室にもエアコンがついております。）しかもLDKのエアコンは14畳タイプ。しっかりと断熱性能が効いているわけであります。省エネですね～。またライフラインを電気（オール電化）に変えられましたので以前お住まいの家よりも電気代が下がりました。

最後に４の気になった点。まず外張り断熱工法ですんで、外の音があまり聞こえないようでした。壁厚が約８０mmあるので防音効果もあるんでしょうね。また窓ガラスの結露は無いんですが、サッシ枠には多少結露が出る時があるとのこと。その対策としては、今回のサッシには換気框が付いているので、（施主様邸は閉めっぱなしでした）開けていただくようにお願い致しました。