甲良町　T様邸｜施工事例滋賀の木造住宅・ガレージハウス【創業40年楢崎住宅】

甲良町　T様邸

完成日：2011/03/05

昔ながらの工法で建築致しました。

構造躯体も大工の手による手刻みで施工。壁も土壁で施工しております。

竣工から完成まで半年～１年近くかかり、また材料費（設備機器などは除く）に費用もかかりますが、出来上がりは施主様が満足いただける仕上がりになりました。無垢材もふんだんに使用しており、改めて木の良さを実感できます。

６間の地棟です。最近では地棟自体使われることが無くなって来ましたね。見せる化粧梁ではなく、構造材を支える一本物です。ちなみに１間（けん）は約２Mです。
すべての構造物において、大きさ、巾などの寸法が大きくなってます。一般の住宅では１０５mm～１２０mm巾がほとんどですがここは１３５mm～１５０mm巾です。構造材は米松の無垢材を使用してます。
レッカーで吊り上げるのにも、中心を見極めるのが大変です。
地棟が収まると構造躯体もしっかりします。
構造躯体や柱が赤くなっているのは、塗料の弁柄（ベンガラ）です。これも昔ながらの工法ですね。今はペンキでいろいろな色が出ています。なぜ弁柄を塗るというと、着色力・隠蔽力が大きく、耐熱性・耐水性・耐光性・耐酸性・耐アルカリ性のいずれにも優れており、安価な上無毒で人体にも安全なためであったりします。この色が仕上げの色になります。
屋根瓦も一文字仕様です。瓦は種類が多く、その中でも手間がかかるため一文字が高級部材です。
玄関の屋根形状は入母屋になってます。入母屋はかっこいいですね～。
玄関です。天井は格子天井で無垢材。壁も漆喰で仕上げました。
下段板です。ケヤキを使用してます。
トイレの壁は無垢材の杉の羽目板を使用しました。木のいい匂いがしますよ。
昔ながらの和室ですね。壁もクロスではなく、左官屋に仕上げていただいてます。壁を塗るのは時間も手間もクロスの何倍もかかりますが、その分耐久性や雰囲気、環境性も配慮してますので非常に出来栄えはいいものですね！当然造作材も無垢材を使用してます。造作材の無垢材は割れたり、縮んだりしますので本当に品質の良いものしか使えません。